区分 | 判定 | 解説 |
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A | 異常なし | 今回の検査では異常は認められませんでした。 今回の結果で油断せず、より健康的な生活を心がけましょう。 |
B | 治療の必要なし | 軽度の異常や、処置が不要な所見はみられますが、健康上で特に問題となる異常はありません。 |
C | 要経過観察 | 定期的に経過を観察する必要があります。 年1回の健康診断を受診しましょう。 |
D | 要精密検査 | 検査結果で所見が認められ、精密検査が必要です。 医療機関を受診し再検査または精密検査を受けましょう。 |
E | 要治療 | 医療機関による診察や検査が必要です。 なるべく早めに専門医療機関を受診し、医師の適切な指示を受けましょう。 |
F | 継続治療 | 現在治療中で、なおかつ今後も継続治療を必要とします。 主治医の指示に従い、引き続き治療または経過観察を続けてください。 |
同じ人でも測定日時や季節、食事、運動、、体調、妊娠などの条件によって測定値に生理的変動がみられることあります。
当院は健診施設のため、診療(診察、投薬、治療)を行っておりません。ご了承ください。
不正出血、生理不順など婦人科の症状でお悩みの方は婦人科外来を受診し
専門医の指示のもと、必要があれば治療等を受けてください。
推定病変 | 用語説明 | クラス | 次の対応 | |
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NILM | 微生物 その他の非腫瘍性所見 |
T・U | 定期検診 |
推定病変 | 用語説明 | クラス | 次の対応 | |
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ASC-US | 軽度扁平上皮内病変疑い | 意義不明な異型扁平上皮細胞 | U-Va | HPV検査が望ましい、 または6ヶ月以内に細胞診 |
ASC-H | 高度扁平上皮病変疑い | HSILを除外できない 異型扁平上皮細胞 |
Va-Vb | コルポ、生検 |
LSIL | HPV感染 | 軽度扁平上皮内病変 | Va | コルポ、生検 |
軽度異形成 | ||||
HSIL | 中等度異形成 | 高度扁平上皮内病変 | Va | コルポ、生検 |
高度異形成 | Vb | |||
上皮内癌 | W | |||
SCC | 扁平上皮癌 | 扁平上皮癌 | X | コルポ、生検 |
推定病変 | 用語説明 | クラス | 次の対応 | |
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AGC | 腺異型または腺癌疑い | 異型腺細胞 | V | コルポ、生検 頚管および内膜細胞診 または組織診 |
AIS | 上皮内腺癌 | 上皮内腺癌 | W | |
Adenocarcinoma | 腺癌 | 腺癌 | X | |
Other malig | その他の非腫瘍性所見 | その他の悪性腫瘍 | X | 病変検索 |
真菌症とは
真菌症は、膣に常在しているカンジダという菌が異常増殖して発症する病気です。
外陰部のかゆみや、酒粕状のおりものが増加します。
体調の悪い時(免疫力が低下した時)などに菌が繁殖しやすいですが、性交渉でも感染することもあります。
症状が長引いたり悪化した場合には、婦人科にて診療・治療を行ってください。
診断の結果、膣カンジダ症ならば、膣洗浄後に抗真菌剤を用いるなど治療を行います。
婦人科への受診は抵抗がある方が多く、症状が悪化してからの治療は長引く可能性があります。
これからの日常生活を快適に過ごしやすくするために、早めの受診・治療をおすすめします。
検査項目 | 解説 | 予防・改善のポイント |
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BMI | 身長と体重から算出する体格指数で、肥満度の指標となります。 BMI=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)} |
★肥満は生活習慣病の原因になります。
注意しましょう。 ★痩せすぎは栄養素の不足、免疫力の 低下、月経異常を引き起こすことが あります。注意しましょう。 |
腹囲 | おへその位置でのお腹周りのサイズです。 | |
血圧 | 活動している昼間は上がり、寝ている夜は下がります。 血圧が高い状態が続くと、心臓疾患や脳疾患の原因となります。 |
★血圧が高めな方は、毎日朝起きた時と 就寝前の2回血圧を測り、高値が続く 場合は循環器内科を受診しましょう。 |
眼底検査 | 瞳孔の奥にある眼底の血管、網膜、視神経を調べる検査です。 網膜剥離、眼底出血、緑内障などの目の疾患を調べます。 |
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眼圧検査 | 眼球内圧を測定する検査です。緑内障などの目の疾患を調べます。 | |
肺機能検査 | 肺で行われている酸素と二酸化炭素の交換が正常に行われているかを調べる検査です。 身長、体重、年齢、性別により予測値が変動します。 |
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心電図検査 | 心臓が動くときに生じる電位の変化を体表から記録したものです。 不整脈、高血圧による心臓への影響などを見ることができます。 |
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胸部X線検査 | X線撮影により肺の病気や心臓の異常などがないかを調べます。 | |
喀痰検査 | 採取した痰の中の細胞を顕微鏡で観察し、病的な成分が含まれていないかを調べます。 | |
胃部X線検査 | X線撮影または内視鏡により食道・胃・十二指腸に病変がないかを調べます。 | |
胃部内視鏡検査 | ||
便潜血 | 消化器にがんや潰瘍、ポリープなどがあると出血することがあり便に血が混じります。 便に人由来の血液が混じっていないかを調べる検査です。 |
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超音波検査 | 超音波を用いて、体の内部構造を画像として見る検査です。 腹部、乳腺、甲状腺、頚動脈などを体表から検査します。 |
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マンモグラフィ | 乳房を圧迫し、X線撮影により乳房の内部に病変がないかを調べます。 | |
子宮頚部細胞診 | 子宮頚部の細胞を採って、顕微鏡で観察し、病的な成分が含まれていないかを調べる検査です。 | |
経膣超音波検査 | 超音波を用いて膣から子宮、卵巣を画像として見る検査です。婦人科系疾患を調べます。 | |
HPV | ヒトパピローマウィルス(HPV)の感染の有無を調べます。HPVは子宮頚がんの原因にもなります。 | |
クラミジア、淋菌 | 感染の有無を調べます。感染したまま放置すると子宮外妊娠や、不妊、産道感染の原因にもなります。 | |
骨密度検査 | X線撮影により前腕の骨密度を測定します。 閉経後の方や若い頃に無理なダイエットをしたことがある方は骨密度が低い可能性があります。 |
| 尿検査 | 血液一般 | 糖代謝 | 肝機能 | 脂質代謝 | 腎機能 | 痛風 | 膵機能 |
| 無機質 | 免疫・感染 | 肝炎 | 腫瘍マーカー | 甲状腺 | 内分泌 | 胃部検査 |
検査項目 | 解 説 | 予防・改善のポイント |
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尿蛋白 | 腎臓に障害があると陽性になります。 正常でも激しい運動の後などに陽性になることがあります。 |
★尿は腎臓で血液がろ過されて作られ 尿管、膀胱、尿道を通って排泄 されます。 腎臓、尿路系の疾患のみでなく 全身の状態を見ることのできる有意な 検査です。 陽性の結果があれば、泌尿器科 腎臓内科を受診しましょう。 |
尿比重・PH | 比重は尿中の物質の量、PHは酸性かアルカリ性かをみます。 | |
尿糖 | 主に糖尿病で陽性になります。 | |
尿潜血 | 炎症(膀胱炎・腎炎・尿道炎)、結石、がんなどで陽性になります。 | |
尿ウロビリノーゲン | 肝・胆道疾患、発熱、運動後などで陽性になります。 | |
尿ケトン体 | 糖尿病、絶食、運動、発熱などで陽性になります。 | |
尿ビリルビン | 肝臓や胆嚢の疾患で高くなり、黄疸の時に陽性になります。 | |
尿沈渣 | 尿中の沈殿物(赤血球、白血球、細胞など)を検査し 腎疾患などの診断の指標とします。 |
検査項目 | 解 説 | 予防・改善のポイント |
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白血球 | 細菌やウィルスなどから生体を守る働きをします。高値の場合、感染症や炎症、血液疾患が疑われます。 | |
赤血球 | 血液の中で酸素を運ぶ働きをします。貧血や多血症を調べます。 | ★たんぱく質、ビタミン(B12、葉酸) 鉄分の多い食品(レバー、卵黄、牛 乳牡蠣)をとりましょう。 ★無理なダイエットで貧血になることが あるので注意しましょう。 |
血色素 | 赤血球の中の赤い色素の量で、低値は貧血の疑いがあります。 | |
ヘマトクリット | 血液全体の中の赤血球の割合を表し、低値は貧血の疑いが あります。 |
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血小板 | 血液を固めて出血を止める働きをするため、 減少すると出血しやすくなったり、止血しにくくなります。 |
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MCV,MCH,MCHC | 貧血の種類や程度を判断する指標になります。 |
検査項目 | 解 説 | 予防・改善のポイント |
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血糖 | 血液中のブドウ糖の値のことで、糖尿病の診断をするための 検査です。食事の影響により高くなります。 |
★食物繊維を多くとりましょう。 野菜・果物はそのまま食べましょ う。 ★血糖値を急に上げるジュース類や ケーキ類を多量に摂取しないように しましょう。 ★毎日の生活に有酸素呼吸運動 (速足歩行、自転車、ジョギング) を取り入れましょう。 |
ヘモグロビンA1c | 赤血球の中に含まれる血色素(ヘモグロビン)にブドウ糖が 結合したものです。結合すると離れないので過去1〜2ヶ月の 平均的な血糖状態が分かり、糖尿病の判断の指標となります。 |
検査項目 | 解 説 | 予防・改善のポイント |
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AST(GOT) | 肝臓や、心筋、骨格筋に存在する酵素で、肝障害や心筋梗塞 激しい運動後などで上昇します。 |
★糖質・脂質の取りすぎに注意し たんぱく質を中心に、野菜や果物 などを取り入れたバランスの良い 食事をとりましょう。 ★γ-GTPの高い方は、アルコールの 量を控え、週に1〜2回は「休肝日」 を設けましょう。 |
ALT(GPT) | 肝臓に多く存在する酵素でASTより肝に特異性が高く 肝・胆道疾患で上昇します。 |
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γ-GTP | 肝臓、胆道、膵臓に存在する酵素です。脂肪肝や、飲酒 薬剤などによる肝障害、胆道系の障害などで上昇します。 |
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総蛋白 | 食物から摂取したたんぱく質は、肝臓を通り身体の各組織へ 送り出されます。栄養状態や肝・腎機能などの指標です。 |
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アルブミン | 肝臓で作られるたんぱく質の一種です。栄養障害や腎障害などで低下し、慢性肝炎や脱水症などで上昇します。 | |
ALP、LAP | 肝臓、骨をはじめ広く全身に存在する酵素で、肝臓、胆道、骨などの疾患で上昇します。妊娠中に高値になることもあります。 | |
総ビリルビン 直接ビリルビン |
赤血球の中のヘモグロビンの代謝産物で、肝臓などで作られます。 肝臓や胆嚢の疾患で高くなり、黄疸の原因となります。 |
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LDH | 肝臓、心臓などに多く含まれる酵素で、肝障害、貧血、炎症 心筋梗塞などで上昇します。 |
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コリンエステラーゼ | 血液、肝臓に存在する酵素で、脂肪肝などで上昇し 慢性肝炎などで低下します。 |
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ZTT,TTT | 血液中の蛋白質の性質を調べる検査で、肝臓のダメージの 程度がわかります。 |
検査項目 | 解 説 | 予防・改善のポイント |
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総コレステロール | 体に必要な脂肪の一種ですが、多くなりすぎると高血圧や 心筋梗塞の原因となります。 |
★日常の食事制限、アルコール制限 禁煙、血圧のチェックが必要です。 炒める・揚げる料理より、茹でる・ 焼く料理にし、汁物、野菜から食べ 始めコレステロールの多い食品(卵 、魚介乳製品)は控えましょう。 運動も取り入れましょう。 |
HDLコレステロール | 善玉コレステロールと呼ばれ、低値は動脈硬化の危険因子と なります。 |
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non HDLコレステロール | 総コレステロール値からHDLコレステロール値を引いた値です。 動脈硬化のリスクを総合的に管理できる指標です。 |
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LDLコレステロール | 悪玉コレステロールと呼ばれ、高値は動脈硬化の危険因子と なります。喫煙・肥満により高値となります。 |
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中性脂肪 | 糖質、アルコールを取りすぎると増え、動脈硬化の原因となります。 食事の影響により高くなります。 |
★ゆっくりよく噛んで、過食を避けましょう。 ★持続的な有酸素運動をお勧めします。 |
検査項目 | 解 説 | 予防・改善のポイント |
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アミラーゼ、リパーゼ | 主に膵臓から分泌される消化酵素です。急性膵炎などで上昇します。 | ★脂肪分の多い食事やアルコールは 控えましょう。 |
検査項目 | 解 説 | 予防・改善のポイント |
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尿素窒素 | 血液中の尿素に含まれる窒素成分です。尿素はおもに肝臓で アンモニアから作られ、おもに腎臓から排出されます。 腎疾患で上昇しますが、加齢や脱水、高蛋白食によっても 影響されます。 |
★高値の場合は、泌尿器科か腎臓内科を 受診しましょう。 |
クレアチニン | ある種のアミノ酸の、筋肉、エネルギーの代謝終産物です。 ほとんどが腎臓を通過して尿として排泄されるので、血液中での上昇は腎疾患の可能性があります。 |
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eGFR | 腎臓にどれくらい老廃物を排泄する能力があるかを示します。 |
検査項目 | 解 説 | 予防・改善のポイント |
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尿酸 | 食物などから得たプリン体の最終代謝産物で、肝臓などで 作られます。高値の続く場合は、痛風や尿路結石、腎障害の 原因となります。飲酒や肥満も上昇の原因となります。 |
★プリン体の多い食品(レバー、きな粉 鯖、鯛、ベーコン、牛肉、牛タン) を避けましょう。 ★アルカリ性食品(野菜、果物)を多く とりましょう。 |
検査項目 | 解 説 | 予防・改善のポイント |
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Na、Cl、K、P | 体内の水分などのバランスを保つ役割をしています。 | |
カルシウム | ほとんどのカルシウムが骨組織内に集まっています。 骨代謝、筋収縮、血液凝固に必須な物質で、減少すると 骨粗しょう症になりやすくなります。 |
★1日600〜800mg程度のカルシウムを とるように心がけましょう。 |
血清鉄 | 赤血球の血色素を構成する物質で、欠乏すると貧血になります。 | ★鉄欠乏性貧血の場合は、消化管出血や 婦人科疾患による出血の場合が あるので、内科または婦人科を受診 しましょう。 |
UIBC、TIBC | 血清鉄とともに貧血などの鑑別診断や鉄代謝異常の診断の 指標となります。 |
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フェリチン | 鉄欠乏性貧血などの鉄代謝異常の指標になります。 |
検査項目 | 解 説 |
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CRP | 体内に炎症が起きたり、組織の一部が破壊された場合、血中に現れる蛋白質です。 |
RF定量 | 関節リウマチや膠原病などで高値を示します。 |
血沈 | 主に炎症をともなう病気の有無や程度がわかります。 |
TPHA | 梅毒に感染しているかどうかを調べます。 |
RPR | |
HIV | 後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因ウィルスであるHIV(ヒト免疫不全ウィルス)の感染の有無を調べます。 |
麻疹ウィルス | 陽性の場合は麻疹ウィルスの免疫があります。 |
ムンプスウィルス | 陽性の場合はムンプスウィルスの免疫があります。 |
風疹ウィルス | 陽性の場合は風疹ウィルスの免疫があります。 |
検査項目 | 解 説 | 予防・改善のポイント |
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HBs抗原 | B型肝炎ウィルスに感染しているかどうかを調べます。 | ★HBs抗原(+)、HCV抗体(+)の場合は 消化器内科を受診しましょう。 |
HBs抗体 | 陽性の場合はB型肝炎ウィルスの免疫があります。 | |
HCV抗体 | C型肝炎ウィルスに感染しているかどうかを調べます。 |
腫瘍などにより産生される物質(蛋白・酵素・ホルモンなど)を測定します。
がん以外の病気でも高値になることがあるので、臨床症状や画像診断などと合わせて検査することが大切です。
検査項目 | 解 説 |
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CEA | 消化器系を中心とした広範ながんに陽性となる腫瘍マーカーです。 |
AFP | 主に肝臓がんで陽性となる腫瘍マーカーです。 |
CA19-9 | 消化器がんの中でも特に膵臓がん、胆道がんに特異性の高い腫瘍マーカーです。 |
CA125 | 主に卵巣がんで陽性率が高い腫瘍マーカーです。 |
CA15-3 | 主に乳がん(特に転移性乳がんや再発乳がん)に陽性率が高い腫瘍マーカーです。 |
SCC | 子宮頚がん、肺の扁平上皮がんなど扁平上皮がんに対して陽性率が高い腫瘍マーカーです。 |
CYFRA | 肺非小細胞がん(扁平上皮がん、大細胞がん、腺がんなど)で陽性率が高い腫瘍マーカーです。 |
CA72-4 | 主に卵巣がんで陽性率が高い腫瘍マーカーです。 |
検査項目 | 解 説 |
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TSH | 甲状腺刺激ホルモン(TSH)と、甲状腺ホルモン(FT4)を同時に測定し、統合的に甲状腺機能を調べます。 TSHが低値で、甲状腺ホルモンが高値の場合はバセドウ病(甲状腺機能亢進症)などが疑われ TSHが高値で、甲状腺ホルモンが低値の場合は橋本病(甲状腺機能低下症)などが疑われます。 |
FT4 |
検査項目 | 解 説 |
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アディポネクチン | 脂肪細胞から分泌されるホルモンで、抗動脈硬化作用がありますが、肥満になると逆に分泌量が減少します。 |
検査項目 | 解 説 |
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ピロリ抗体 | ヘリコバクター・ピロリ菌の感染の有無を調べます。 ピロリ菌は胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんの原因にもなります。 |
ペプシノーゲン | 胃がんのスクリーニング、慢性萎縮性胃炎の診断や、胃液分泌状態の把握に用いられる検査です。 |